ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(18=大船渡)の意外なマイペースぶりが話題だ。入団前にはいきなり注目を浴びることにストレスを感じないかと危惧されていたが、ふたを開けてみれば“令和の怪物”は思った以上に泰然自若。周りをあまり気にしないストレートな物言いには、早くも大物感が漂っている。

 ZOZOマリンスタジアムで新人合同自主トレ第2クールがスタートした14日に佐々木朗はYO―YOテストと呼ばれる持久力測定に臨んだ。息を切らしながら35本、距離にして1400メートルをフィニッシュ。この日はチーム平均よりもやや強度を下げた短い距離でのテストだったというが「疲れます。身体的にも精神的にもつらかった。今後さらに強度が上がる? 難しいですね」と真顔で話した。

 また、この日は練習前の準備を誰よりも時間をかけて行い、グラウンドに出てきたのは新人の中で一番最後。練習の合間には他の選手が急いで準備を行うなか一人給水に向かった。そんなマイペースぶりで周囲の評価をさらに上げている。

 ある球団関係者は「並の新人はこの時期どうしても頑張りすぎてしまうもの。ましてやドラフト1位ともなれば、周囲の目や期待がプレッシャーになったり、同期入団の他のルーキーには負けられないとオーバーワークになってしまうことがよくある」としたうえで、「その点、佐々木朗は12分間走では順位にこだわらず一定のペースを維持していたみたいだし、『今日は疲れました』と思ったことを素直に口に出す。一年かけてじっくり育てるプランを本人に伝えているのもあって、自分を客観視できている。だから無駄な焦りがない」と新人らしからぬ落ち着きぶりに舌を巻く。

 入団前には人見知りで口下手な東北人気質ゆえに、首都圏の環境に慣れられるか、想定以上の注目度に耐えられるかとの危惧もあった。ところが、当の本人はそんな心配もどこ吹く風で「一挙手一投足を何百人に注視されるのはさすがにまだ慣れていないようだけど、思ったよりもずっと自然体なのは確か。話は朴訥としているけど、言いたいことははっきり言うし、それほどストレスは感じていないんじゃないか」(同関係者)と胸をなで下ろす。

 初めてスタンドを観客に開放しなかったこの日の練習を振り返り「見られていないので、今まで以上に気が楽だった」とあっけらかんと話した佐々木朗。“令和の怪物”は早くもそう呼ばれるだけの魅力にあふれている。