角界が再びイメージダウンだ。大相撲の中川部屋が不祥事で閉鎖される見通しとなった。

 師匠の中川親方(54=元幕内旭里)が弟子に対して不適切な指導を行っていたことが原因とみられ、日本相撲協会が13日に開く臨時理事会で処分などの対応を協議する。関係者によると、すでに協会のコンプライアンス委員会によって所属力士らの事情聴取が行われたという。

 中川部屋は元旭里が2017年1月に旧春日山部屋を引き継ぐ形で設立。当初から〝いわくつき〟の経緯をたどって誕生した部屋でもあった。旧春日山部屋を創設した元幕内春日富士は自らの不祥事で相撲協会を退職。旧春日山部屋を継承した元幕内浜錦は、退職後の元春日富士と年寄名跡(親方になるための資格)の所有権などをめぐって対立し、ドロ沼の法廷闘争に発展した。

 元浜錦も年寄名跡の証書を保有していないことが協会から問題視されて退職。中川親方が「中川部屋」として部屋を継承することになった。ところが、旧春日山部屋で23人いた力士の半数以上が不服を訴えて最終的に14人が大量引退。中川部屋は波乱の船出となった。そして、今度は中川親方の不祥事で部屋が閉鎖されるとは…。皮肉としか言いようがない。

 部屋の閉鎖が正式に決まれば、7月場所(19日初日、東京・両国国技館)へ向けて力士らは他の部屋への転属が必要となる。弟子たちは不慣れな環境で7月場所に臨まざるを得ない状況となった。角界では新型コロナウイルスの影響で5月の夏場所が中止になったばかり。4か月ぶりの本場所再開を前に、いきなり水を差された格好だ。