ロッテの黄金ルーキー・佐々木朗希投手(18)の「今季中の登板」が先送りされた。井口監督が30日の楽天戦(ZOZOマリン)を前に「なかなか(佐々木朗の状態が)順調に上がってこないというか、試合レベルにまで達してない」と話したもの。一方で、チーム周辺からは早くも「本当に今年中に実戦デビューするのか…」という疑問の声が上がっている。

 井口監督は今月中旬、佐々木朗の一軍デビューについて「ブルペンでかなり力強い球を投げている。何とか今シーズン中に放れれば」とシーズン終盤での公式戦登板の可能性を示唆していた。だが、想定したほど状態は上がらず「今シーズンはちょっと難しそう」と予定を変更。今後は11月8日から29日まで宮崎で行われる若手主体のフェニックス・リーグでの登板を目指すという。

 順調にいけば「令和の怪物」の実戦登板は来月中旬になる見込みだが、どうやらこの計画も頓挫する可能性が高まりつつある。佐々木朗の登板にはチーム事情が絡んでくるからだ。

 1年目の佐々木朗は開幕から一軍に帯同。故障防止の意味合いもあり、吉井投手コーチや一軍トレーナーらの管理下で体力強化に励んできた。こうした背景もあり、佐々木朗の実戦登板には吉井コーチやトレーナーらの監視が必要と言われる。だが、同コーチや一軍スタッフらは現在、CS進出に向けたシ烈な2位争いの真っただ中におり、佐々木朗の登板のためにチームを離れることは普通に考えてあり得ない。

 仮にロッテがCS(11月14日〜)、日本シリーズ(同21日〜)進出なら日程の関係上、佐々木朗に携わる一軍関係者の宮崎入りがさらに困難になる。となれば、佐々木朗はフェニックス・リーグに参加しても登板できない可能性が高い。

 チーム関係者も「現時点で朗希が今季中に実戦登板できるのは、うちがCS進出を逃した場合だけでしょう。それに温暖な宮崎とはい11月は日中でも寒いので、首脳陣も無理に投げさせないでしょうから」と言う。怪物がベールを脱ぐ日はやはり来季か。