巨人・田中将大投手(36)が20日のイースタン・DeNA戦(横須賀)に先発。4回を75球、7安打1失点(自責0)だった。

 初回から連打を浴び、四球も重なって一死満塁のピンチを招くも後続を断ち切って無失点。だが3回には味方の失策も絡んで一死一、二塁と再び得点圏に走者を背負い、伊藤光の左前適時打で1点を失った。それでも追加点は与えず、ベテランらしく踏ん張った。

 登板後には「ゾーン内に投げるだけじゃなくもっと細かい投げ分けをしなければならない。それが自分の大きな武器の一つなので、次はしっかり投げられるようにしていきたい」と振り返った。

 楽天から巨人に移籍し、約3か月。田中将の気さくな人柄が新天地でも受け入れられ、G投手陣は日米197勝のレジェンド右腕とともに和気あいあいのムードに包まれているようだ。ところが深掘りしてみると実際のところ、まだ若手投手陣との間には見えにくい〝コミュニケーションの壁〟が立ちはだかっているという。

 G投を支える若手主力の一人は謙そんしながら「僕はまだ将大さんにアドバイスとか聞きに行けるレベルに達していないので…」と本音を吐露。「なのでハードルが高いんです」とも続けた。

 2023年には楽天で開幕24連勝、前年からの28連勝、ポストシーズンも含め30連勝のギネス世界記録をマーク。ヤンキースでは日本出身投手として最多となる4度の開幕投手を務めるなど7年間で78勝を飾った。偉大過ぎるスターだからこそ、若い投手たちは「やっぱり気軽に質問しづらい」と尻込みしてしまうようだ。

 それでもチーム関係者は若手投手たちに「経験値が全然違うわけだから、逆に聞いた方がいい」とハッパをかけ、さらに「(田中将は)自分たちにない引き出しを持っている。そういったところをたくさん学んでほしい」とも語っている。

 G投若手たちが物おじせず〝田中将の門〟をたたけるか。壁をぶち破れるか否かは、この一点に尽きる。