ソフトバンク・山川穂高内野手(33)が21日の広島とのオープン戦(みずほペイペイ)に「4番・DH」で先発出場し、オープン戦1号となる2ランを放った。

 技術の詰まった一発だった。5回の第3打席、二死二塁で打席に立った山川。カウント2―0からの3球目、内角のカットボールに反応してうまく体を回転させた。ポール際へと飛んだ打球は左翼席中段へと飛び込む一発になった。

 オープン戦12試合目にしての第1号。ダイヤモンドを一周すると、チームメイトとハイタッチをすると、今年初となる「どすこい」パフォーマンスをみずほペイペイドームに響かせた。鷹党からすれば待ち望んだ〝待望の一発〟。山川は「うまく回転して打つことができた」とアーチを振り返った。

 試合前時点で打率は1割5分4厘(26打数4安打)、0本塁打。4度本塁打王を獲得した山川からすれば物寂しい数字だが、20日の練習時には「(残りの試合も)普通に来た球を打って守って、開幕したらまるで別ものなので。オープン戦の数字は関係ないと僕は思います」とキッパリ。この日も「本塁打になって良かったという気持ちはなく、開幕して打つというところしか考えていない」と冷静に先を見据えた。小久保監督も「別に打たんでも使う選手なので」と全幅の信頼を寄せた。

 ただ、鷹の主砲は手応え十分の様子。この日は4打席に立ち、本塁打以外の3打席は凡退したが「全打席、良かったんじゃないか」と振り返り「内容のフォルムというか、空振り、ファウルの打ち方。(昨日までは)いろいろ試しながらやっていたが、ひと区切り」。試験期間を経て、構え方、重心の位置、目線などあらゆる確認ポイントがまとまったようで「今年のスタートはこの形でいきます」と己の型を導き出した。

 開幕まで1週間を切った。鷹の主砲は着実に〝シーズンモード〟へと移行していく。