第97回選抜高校野球大会第5日(22日)第3試合は初出場の浦和実(埼玉)が滋賀学園を3―0で下した。先発左腕の石戸颯汰(3年)が6安打完封の快投。5回に奪った3得点を守り、聖地初白星をもたらした。

 足を顔の近くまで上げる独特のフォームでリズムよく投げ込み、走者を背負いながらも得点を許さない。リリースが遅く、出所が見にくいことで球速120キロ台後半のストレートにも打者が差し込まれる。実に15個のフライアウトを重ねた左腕は「率直にうれしい。滋賀学園さんは強いと評判だったので自分たちがチャレンジャーの気持ちでやった。9回を投げれてよかった。中盤の大事な場面で点を取ってくれてありがたかった。緊張とかは特になかった」と飄々と試合を振り返った。

 創部50年で手にした聖地初勝利。辻川監督は「絶対に校歌を歌いたかったと思って来た。本当にうれしかった。選手を信じてやった。頼もしかった」と感激ひとしお。選手に「ありがとう」と声をかけずにいられなかった。「なかなか勝てるイメージがわかなかったが、なんとかウチのペースに持っていけた。石戸はピンチもあったが、頑張ったと思う。チェンジアップがさえていた。120キロ後半でも変化球を交ぜてコースに投げれば連打は食らわない」とエースをねぎらった。

 石戸は「目標はベスト8なので次は勝ちたい。初戦より厳しい戦いになる。もっともっと調子を上げて頑張っていきたい」と高みを見据えた。