第97回選抜高校野球大会第6日(23日)第3試合で、3年連続8度目出場でセンバツ連覇を狙う健大高崎(群馬)が5年連続12度目出場の敦賀気比(福井)に4―3と競り勝ち、2大会連続で準々決勝へ進んだ。

 先発左腕の下重賢慎(3年)が8回まで3失点と力投。しかし、1点リードで9回二死までこぎつけたが、130球を超えて四球を与えたタイミングで降板すると、最速158キロ右腕としてプロ注目の健大高崎のエース・石垣元気(3年)が2番手で登板した。

 開幕直前に左脇腹を故障して明徳義塾(高知)との1回戦を回避した石垣だが、チームのピンチにクローザーとして今大会初めてマウンドに上がった。

 初球でいきなり150キロをマーク。続けて152キロ、151キロ、152キロときて最後の5球目もこの日、3度目となる最速152キロで敦賀気比の主将・岡部(3年)を遊飛に仕留めて試合を締めた。

 1球投じるごとに聖地にどよめきが起こり、石垣は「歓声が沸いているのは感じたけど、特に気にせず自分の投球をした。今日は真っすぐが走っていたので全部真っすぐでいこうと思った。不安はあった? いや、自信満々でした。大事な場面を抑えられて良かった」と安堵の表情を見せた。

 続けて「まだ本調子ではないけど、アドレナリンが出ていたので100%に近いボールが投げられた。ボールは走っていたけど、まだまだいい球は投げられる。甲子園で155キロは出せると思う。(次戦は)先発でいくのか、後ろからいくかは分からないが、どちらでも投げられる」と貪欲に語った。

 青柳博文監督は「石垣は(9回に下重が)ランナーを出したら代えようと思っていた。今後は先発もありえる。石垣が投げないと優勝は難しい」と全幅の信頼を置いている。