ついに動くのか…。パ・リーグ首位の日本ハムは15日のオリックス戦(エスコン)に7―0で完勝し、2ゲーム差に突き放した。指揮官就任4年目の新庄剛志監督(53)が本気でリーグ優勝を目指す中、攻守で順調そうに映るが、チーム周辺ではトレード補強の可能性がささやかれ始めている。

 この日は打撃不振に陥っていた郡司が先制2点適時打を含む2安打、4打点の活躍。試合終盤に大量7点を挙げ、新庄監督も「(郡司が)80打席くらいノーヒット? 長かったでしょうね。僕は信じて郡司君を2番で使ってね。(試合前に)『今日は4本ぐらい打ちそうだな』という話をしていたんですけど…。そしたら4打点やった」と満面の笑みを浮かべた。

 攻撃陣は41本塁打で12球団ダントツ。好調な打線に加えて先発投手陣もエース・伊藤を筆頭に山崎、金村、加藤貴、北山、古林など豪華メンバーがそろう。補強の必要性はなさそうだが、気がかりなのはリリーフ陣だ。

 この日は大量リードもあった中で玉井―宮西―池田―山本拓の継投で振り切ったが、開幕直後から安定感を欠いてきた。前日14日の同戦でも2点リードの8回に3投手が計4四球。1イニング5失点と崩れ、手痛い逆転負けを食らった。

 そうした状況下でも首位を走っているだけに「チームが強い今だからこそ、球団も補強に動くのではないか」との声が相次いでいるのだ。救援陣の緊急補強の有無について、球団関係者に聞くと「可能性はあるのでは」と否定せずにこう続けた。

「チームは新庄監督の下、数年を費やして若手育成に力を注いできた。そのおかげで選手層が厚くなり、他球団からのトレード打診が増えていると聞いています。ウチ(日本ハム)には一軍枠の関係で登板機会が少ない先発投手が何人もいますし、捕手、外野手の中にも他球団から興味を持たれている選手が大勢いるようですから。ウチが獲得する選手が救援投手かどうかはわかりません。でも、補強ポイントに合う選手がいれば(トレードを)積極的に行っていくつもりです」

 新庄監督自身、春季キャンプ中から補強について何度も言及してきた。開幕前には「野手はいい選手がたくさんいるから、(当面の間は)いらないかな。でも、投手に関しては何人いてもいい。クイックができて四球が少ない投手がいいね」と具体的な〝要望〟も口にしていた。当時も指揮官の念頭にあったのは救援陣で、現在のチーム状況に照らしても補強ポイントは変わっていないだろう。

 例年、トレードは交流戦が始まる6月ごろに活発となる。しかし、今年は今月12日に巨人とソフトバンクの間で秋広&大江、リチャードの2対1の交換トレードが成立。球界内の選手の移籍がより活性化しそうな予感を漂わせている。

 もちろん、トレードは相手もあってのことだが、新庄監督が大胆な一手を打つのか。今後の動向が注目される。