3冠ヘビー級王座奪還に燃える全日本プロレスの宮原健斗(28)が、珍妙な自己改造に取り組んでいる。ベルトを失ってから「経験フェチ」なるものに目覚めたことを告白し「これで自分は確実に進化する」と断言。8月27日の東京・両国国技館大会のメーンで石川修司(41)の持つ3冠ベルトに挑戦することが決まったが、その効果はいかほどか。そもそも「経験フェチ」とは何なの?

「ボク、3冠のベルトを失ってから『経験フェチ』に目覚めたんですよ」

 やけに目をキラキラさせた前3冠王者は肉を頬張りながらこう切り出した。約1年3か月巻いたベルトを石川に奪われた5月21日の後楽園大会から約2か月。少し心配になるが、決してメンタル的に危険な状態になったわけではないようだ。

 宮原いわく「経験フェチっていうのは今までできなかったことや、やらなかったことを積極的に経験すること」。目的は、プロレスラーとして進化することだという。宮原は「今までやらなかったことをあえてやることで、いろいろな発見がある。それがプロレスにも生きるはず」と話す。

 例えば先月には某離島でスキューバダイビングに初挑戦した。ライセンスも取得して「外から見る海と、中から見る海は全く違って。それっていろんなことが同じなんじゃないか」と思うに至ったそうだ。また、これまではあまり関心のなかった自己啓発系の書物にも積極的に手を伸ばしているという。

 生活の細かな部分でも“経験フェチ生活”にいそしんでいる。例えば食事。トマトとキュウリが苦手らしいが「今まで嫌いなものは先に食べちゃっていたんです。でも、今は最後に食べる。あえてやってますよ」ときっぱり。さらに「本来は部屋を片付けるのが好きですが、今はあえて散らかしています」と胸を張った。

 散らかった部屋で最後にトマトを食べると、何かいいことでもあるのだろうか…。宮原は「こうしてルーティンを破壊しているんです。いったん破壊し、より質のいいルーティンをつくっていく作業ですね。こうすることでボクはさらに進化するんです」と力説しながら、キュウリを口に放り込んで食事を終えた。

 手段はどうあれ、3冠王者のころよりも「おかげでどんどん進化している」。“野菜は食事の最初に取ったほうがいい”という最近の常識すら乗り越え、3冠奪還を果たすつもりだ。