新日本プロレス「G1クライマックス」Aブロック公式戦(26日、宮城・仙台サンプラザホール)で、IWGPインターコンチネンタル王者の棚橋弘至(40)が後藤洋央紀(38)を下して3勝目を挙げた。逆襲の3連勝でブロック首位タイに浮上したIC王者は、優勝決定戦(8月13日、両国国技館)の相手にIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)を熱望。王者同士の頂上決戦を見据えた。

 後藤の猛攻を耐えた棚橋は、昇天・改をこらえてネックスクリュー2連発で反撃に出る。ハーフハッチスープレックスからスリングブレイドを決めると、最後はハイフライフロー2連発。G1通算最多記録を更新する67勝目で、今大会の成績を3勝1敗とした。

 5月には右上腕二頭筋腱遠位断裂で欠場しており、右腕は万全とは言いがたい。開幕戦(17日、札幌)ではザック・セイバーJr(30)に屈辱のギブアップ負けを喫して黒星発進となったが、そこから3連勝で首位タイに浮上した。

 逆襲を支えているのは棚橋の意地だ。6月大阪城ホール大会で奪取したIC王座は、実に2年4か月ぶりに手にしたシングルベルト。2015年のG1制覇を最後に低空飛行が続いていた棚橋は「その間はオカダ、内藤(哲也)、ケニー(オメガ)がメーンを締めて。俺が締めた回数は去年、片手で足りますよ。いくら自分でエースを名乗っても苦しかったし、俺は裸のエースでした。これが浮上のキッカケ。もう戻りたくないですね」と復権を固く誓った。

 一方のBブロックではIWGP王者オカダ、US王者ケニーが開幕3連勝を飾っている。棚橋は「オカダが一つ抜けてる。相手のいいところを引き出しながら、いつの間にかオカダのペースになっている。ちょっとやそっとじゃ止められないでしょうね」と分析。その上で「IWGP対IC。頂上対決が理想ですね。来年(1・4東京ドーム)までためようって気はない。旬なものは旬なうちにやりたい」と、優勝決定戦での激突を熱望した。

 エースの完全復活を満天下に証明するためにも、王者同士の頂上決戦は最高の舞台となる。臥薪嘗胆の思いでトップ戦線に戻った棚橋が夏を制して、再び新日本の中心へ舞い戻る。