ノア27日の後楽園ホール大会でブライアン・ケイジ(33)を下し7度目の防衛に成功したGHCヘビー級王者の中嶋勝彦(29)が「挑戦者指名権」を要求した。

 挑戦者の規格外パワーに苦しんだ中嶋だが、打撃戦でローリングエルボーなど故三沢光晴さん(享年46)の必殺技を繰り出して流れをつかむと、最後はバーティカルスパイクで逆転の3カウントを奪った。

 これでV7。三沢さんが3度目にGHC王者となった2006年12月から重ねた防衛回数に並んだ(最多記録は杉浦貴のV14)。いつもは記録や数字にこだわらない中嶋にとっても今回ばかりは特別だったようで「ノアを引っ張るのは俺しかいない。そういう意味では光栄だし、思うところがある。三沢さんの数字に並んでそして抜くことで、俺にも変化が生まれるかもしれない」と感無量の表情で話した。

 その“変化”は早くも試合直後に表れた。エディ・エドワーズ(33)の挑戦表明は受け入れたものの「上がってきたのはアイツだけか…」と冷酷な表情でバッサリ。これまではどんな挑戦者も受け入れてきた「優等生王者」としては異例の発言だ。さらには「そろそろ言っていいでしょう。次期挑戦者を指名する権利が欲しい。それだって王者の権利の一つでしょ?」とふてぶてしく言い放った。

 目標でもある団体創設者の防衛記録に並んだことで、野獣のような貪欲さも見せ始めた中嶋。若き王者はあくまで「強さ」を求めて、戦い続ける覚悟だ。