内藤哲也(35)が29日、新日本プロレスの愛知県体育館大会で行われた「G1クライマックス」Aブロック公式戦で石井智宏(41)に敗れ、痛恨の2敗目を喫した。

 この日は序盤から、どこか歯車が狂っていた。猪突猛進の相手をいなすようにツバを吐きかけ、リング外にエスケープしたが、めまぐるしく攻防が入れ替わる中で次第に焦りの色が濃くなっていく。しかも勝負どころで放ったデスティーノをスタナーで切り返されて万事休す。ラリアートからの垂直落下式ブレーンバスターに沈んだ。

 黒い「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」グッズに身を包み、内藤の勝利を信じていたファンからは、悲鳴に近い叫び声が巻きこる。試合後、バックステージに倒れ込んだ内藤は「もう言い訳するつもりはないよ。ただ石井、覚えとけよと。インプットしたぞと。ロスと名古屋の借りは必ず返してやるから」と口にするのが精一杯だった。

 今月だけで、石井に2連敗を喫した。1日(日本時間2日)の米国・ロサンゼルス大会では初代IWGP・USヘビー級王座決定トーナメントで、初戦敗退という屈辱を味わわされた。プライドを傷つけられた内藤は「G1できっちりお返ししたい」と汚名返上を誓ったが、あっさり返り討ちにされてしまった。

 今年のG1は開幕戦(17日、札幌)で飯伏幸太(35)との同世代対決を制して好発進したが、この日でバッドラック・ファレ(23日、町田)に続き2つ目の黒星。しかも、Aブロックは勝ち点8で首位に立った棚橋弘至(40)を筆頭に、内藤ら6人が勝ち点6で並ぶ大混戦に。4年ぶりの制覇を狙う制御不能のカリスマはここから、どう挽回するか。