新日本プロレス2日の福岡大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、IWGP・USヘビー級王者ケニー・オメガ(33)がEVIL(30)を下して5勝目を挙げた。6戦全勝のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)との直接対決(12日、両国)を残してピタリ追走する前年度覇者は連覇に自信。来年1月4日東京ドーム大会へ向けて、US王者が下半期の青写真を明かした。

 ともに1敗同士で迎えた中盤戦の天王山。場外でテーブル上へのEVILを浴びたケニーだったが、驚異的なタフネスぶりで反撃に転じる。リバースフランケンシュタイナーからVトリガーを決めると、ヒザの連打から片翼の天使で壮絶な激闘を制した。

 無敗のIWGP王者を1差で追走するケニーは「オカダを止められるのは俺しかいないだろう? 今は追う立場だが、オカダと比べて俺のほうがここまではBブロックで厳しい相手とやってきた。このペースで行けば優勝決定戦(13日、両国)に進むことができると信じている」。最終公式戦で直接対決も残しているため、逆転ブロック突破に自信をのぞかせる。

 連覇を果たし、来年こそ1・4東京ドーム大会でIWGP王座を奪取する。そのためのプランもすでに完成済みだ。ケニーは「G1後は(東京ドームでのIWGP挑戦)権利証とUSベルトを同時にかけた防衛戦をやっていく。来年のドームまでにこのベルトを強くするんだ」と豪語した。

 さらには「ふさわしい相手がいるなら、国や団体を超えて防衛戦をやりたい」。現在、新日本にはヘビー級だけで4本のシングルベルトがあり、ケニーは新設されたばかりのUS王座を真の「ボーダーレス」な存在にすることで他王座と差別化を図る意向だ。

「新日本には世界でベストのタレントが揃っているが、俺がDDTから来たように全てが新日本から生み出されるものではないしね。これはベルトのためであると同時にプロレス界のため。CMパンクでもレイ・ミステリオ・ジュニアでも、葛西純でもいい(笑い)。可能性を広げたい」との青写真を明かした。

 史上初の外国人G1覇者誕生から1年。さらなる飛躍を遂げたケニーが、再び夏を制する。