新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は11日の東京・両国国技館大会でAブロック最終公式戦を迎え、内藤哲也(35)がIWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(40)との首位対決を制し優勝決定戦(13日、両国)進出を決めた。4年ぶり頂点に王手をかけた制御不能男は、両ブロックを通じて露見した“格差”に言及。来年以降のG1改革を緊急提言だ。

 ともに6勝2敗の勝ち点12の首位タイで迎えた最終公式戦は、勝者が優勝決定戦に進む大一番。内藤は棚橋のテキサス式四つ葉固めに苦戦を強いられた。それでも、25分過ぎのスリングブレイドにカウンターのデスティーノ一閃。最後は正調のデスティーノで激闘に終止符を打った。

 これで4年ぶりの頂点に王手。12日の両国大会ではオカダ・カズチカ(29)と勝ち点差1で追うケニー・オメガ(33)の直接対決が行われ、Bブロックの代表が決まる。内藤と棚橋のマッチレースとなったAブロック同様、こちらも“2強”が突出した格好だ。

 新日トップ4の実力を示す展開ではあるが、裏を返せば参加20人中で16人も最終公式戦の前に優勝争いから脱落したことになる。内藤はこの状況に“制御不能節”を炸裂させる。「11日と12日の2大会で10試合中8試合も“消化試合”なわけですよ。G1というブランドをより魅力的にしたいなら、誰とは言わないまでも優勝する可能性がない人が入ってる意味はないんじゃないかなあ」

 G1は2015年から20人参加による19大会で開催されている。内藤は「ビジネス的にはそりゃ19大会のほうがおいしいし、全国のお客様に熱を届けられる。でも無理に増やして、レベルの差が歴然のリーグ戦になってはね…」と苦言を呈した。必ずしも混戦になる必要はないが、V争いと無縁の“人数合わせ”は不要との主張だ。

 昨年は選手間で出場権が譲渡されるなど、そもそも出場資格が不明確なことも問題だという。「G1にふさわしい選手が何人いる、だから何大会やりましょう、が正しいあり方で、今は逆。19大会ありきで無理やり20人揃えたら、そりゃこうなるよ。来年以降の課題になったんじゃないですかね」と一石を投じた。

 どこまでも不敵な内藤がこのままG1を制するのか。制御不能の夏は、いよいよクライマックスを迎える。