ノアのGHCヘビー級選手権(22日、東京・後楽園ホール)は拳王(32)が王者エディ・エドワーズ(33)を撃破し、同王座を初戴冠した。2011年7月のノアマット初参戦から約6年5か月。ついにヘビー級の頂点に立った蹴殺男は、団体スローガンである「ノア・ザ・リボーン(再生)」の象徴として新時代を築くことを表明した。

 執念でもぎ取った勝利だった。序盤はフロントスープレックスで鉄柵に投げつけられるなどピンチが続いた。それでも得意の蹴りで反撃すると、エプロンやトップロープ最上段からの投げっぱなしドラゴンスープレックスを繰り出して逆転に成功。最後は必殺のダイビングフットスタンプ2連発を決めて3カウントを奪った。

 試合後、ベルトを誇らしげに掲げた新王者は「プロレスリングノア、新しい時代の幕開けだ! GHCヘビー級ニューチャンピオンの拳王だ!」と雄たけびを上げ、超満員のファンから大歓声を浴びた。さらに「三沢さんに関わりのないヤツが初めて、このベルトを取ることができたぞ! てめーらクソヤローども、俺が日本武道館に連れて行ってやる!」と団体創設者である故三沢光晴さん(享年46)と接点がなかった男が新時代の到来をアピールした。かじ取りとして迎える2018年最初の目標も定まった。海外修行を終えて帰国し、風貌が変わった清宮海斗(21)から挑戦表明を受けると「今いるノアの中途半端なレスラーより、お前の目は本物だ。このベルトに挑戦させてやる」と受諾し、初防衛戦で迎え撃つことが決定的になった。

 また長期にわたり抗争を繰り広げてきた内田雅之会長(55)は「しばらく表から引き下がりたい」と“隠居”を示唆し、これで障害もなくなった。方舟マットは新王者・拳王を中心に新たな時代に突入した。