女子プロレス界のカリスマ・長与千種(52)が7日、孤立無援のピンチに立たされた。新設される電流爆破デスマッチの女子王座「爆女王」初代王座決定トーナメントの準備を進めていたが、ラブコールを送った主要団体の選手から「ノー」の回答が相次ぐ予想外の展開となったのだ。目前に迫った13日超花火プロレス神戸大会での邪道・大仁田厚(59)との一騎打ちに向けても暗雲が垂れ込める格好となった。どうする長与――。

 新設される王座戦線の中心になる長与は、大仁田とのシングル戦で“ケジメ”をつけた後、トーナメント開催に本腰を入れる計画だった。ところが参戦を呼び掛けていた女子プロレス界を代表する2選手から、要請を断る回答が相次いだ。センダイガールズの“横綱”こと里村明衣子(37)とスターダムの2冠王者・岩谷麻優(24)だ。

 里村はこの日「今でも長与さんの視界に入っていることはありがたい」と感謝を口にしながらもこう続けた。「同じ土俵に立つことはないかな。私は“先端恐怖症”なので…」。実際に耳にピアスの穴を開けたこともなく、つい先日も健康診断の際、採血注射で気を失ったらしい。爆破マッチなど言語道断だ。そのため「私がやってきたものは揺るがない自信があるので、違う土俵で戦うのがいい」と言葉を選んで師匠に返答した。

 一方の岩谷は「ビックリした。名前を出していただいたのはうれしいですけど…。私は骨と皮しかないので失神じゃすまない。それに2本のベルトに集中しているので」と困惑の表情を隠せなかった。代弁するようにスターダムのロッシー小川社長(60)は「よそさまに選手を出す余裕がないし、ウチは女性と子供が見るので過激なことは手伝えない。そもそも本当に千種が言ったの!? 人を巻き込まないでください」と断言。岩谷の派遣には否定的な姿勢を明らかにした。

 参戦が実現すれば注目必至だった2人から、立て続けにラブコールを拒否された長与。1980年代のクラッシュギャルズ全盛期から何度もピンチをチャンスに変えてきたカリスマはどう動くのか。爆女王戦線は、行き先が見えなくなってしまった。