【中京記念(日曜=23日、中京芝1600メートル)新バージョンアップ作戦】中京最終週メーンはサマーマイルシリーズ第1戦のGIII中京記念。現舞台での施行になってから勝ち馬は5、5、7、6、7番人気、近4年は馬単万馬券という波乱度大の一戦を、新VU作戦の明石尚典記者は◎ウインガニオンで勝負。上がりに特化した強烈な逃げで後続を抑え込んでV――の青写真だ。

 先週の準オープン・マレーシアCが10ハロン=1分58秒3のレコード決着。その1週前には2歳&3歳上のマイルレコードが揃って塗り替えられている今夏の中京開催。2012年のリニューアル直後は極端に時計のかかる馬場として注目を集めたものの、年を追うごとにそのイメージも変化。今では他場と遜色ない水準のレコードタイムが飛び出す馬場へと姿を変えている。

 中京記念も改修初年度こそ1分35秒1と時計を要したが、それ以降は良馬場で1分33秒台のVタイムが定着。例年並みかそれ以上の馬場レベルを保っている現状では、1分33秒台の想定Vタイムが予想の出発点となる。

 マイル戦らしい想定Vタイムなら純粋マイラーの出番。白羽の矢を立てたのがウインガニオンだ。昨年の東京マイル・国分寺特別の上がり3ハロンから2ハロンの合計22秒8(11秒4→11秒4)を皮切りに、有松特別=22秒7→新潟日報賞=22秒6→谷川岳S=22秒5と、左回りでの逃げ切りVではコンマ1秒ずつ短縮してきた(別表参照)。

 前走のパラダイスSではついに21秒台(10秒9→11秒0=21秒9)の高速ラップに到達。この区間でのアドバンテージを生かせば、ラスト1ハロンでの落ち込みをカバーすることなどお安いご用。前々からの粘り込みを身上とするタイプだが、注目すべきは3ハロン通過や5ハロン通過といった前半〜中間ラップにあらず。その神髄はラスト3ハロンの中にこそ見いだすことができる。

 ちなみにウインガニオンは前述の逃げ切り5戦を含めて左回りで6勝を挙げている生粋のサウスポー。そして、その勝ち星のほとんどを6〜8月にマークする夏男でもある。強力な同型不在で今回もマイペースの独り旅が濃厚。いつものようにラスト3ハロン目から高速ラップを刻んで後続の追撃を無力化すれば、驚異的な二枚腰を発揮して初タイトルゲットの公算が大だ。