【函館2歳S(日曜=23日、函館芝1200メートル)】2歳世代最初のJRA重賞となるGIII函館2歳Sは例年、荒れ模様。目下3年連続で2桁人気馬が馬券に絡み、波乱を演出している。今年も傑出馬不在で混戦ムードが漂うだけに、人気薄の台頭は十分に見込めそう。函館得ダネ班は当地での新馬Vから中1週で臨むウインジェルベーラでビッグな配当を狙う。

 2012年から夏の函館開催が原則、計6週12日間に短縮されたことに伴い、開催時期が早まった函館2歳S。必然的に開催の中でも早めに勝ち上がった馬(=レース間隔が十分に取れる馬)に注目が集まりやすい傾向が強くなった。今年のメンバーで有力視されるナンヨープランタン(1回函館2日目V)はまさにその典型パターンだ。

 一方でウインジェルベーラの初陣は2回函館初日。中1週のレース間隔では、使った上積みよりも、使った疲れが残っていないかが先に立ち、なかなか狙いが立ちにくいが…。それを打ち消すだけの伸びシロがこの馬にはある。

「正直言って新馬戦は自信がなかった。当時から馬体なんかはすごく良かったけど、前向きさがまだ全然なくて…。それが実戦ではセンスのある走りをしてくれてビックリしましたよ」とは池上助手。レースに騎乗した松岡も「ゲートを含めていろいろ課題はあると聞いていたけど、何も問題なく、スムーズな競馬ができた」と振り返り、当初は別の馬でこの函館2歳Sに参戦する予定を即座に変更。連続騎乗が決まった。

 改めてその新馬戦を振り返ると、3番手から直線できっちり抜け出す、お手本のような競馬ぶりを披露。「母はオープンで活躍していた馬。その能力を見せてくれたってことなんでしょうか」と池上助手は口にした。

 そう、母コスモマーベラスは05年紫苑S、06、07年のターコイズS連覇など、計7勝を挙げた活躍馬。あくまで初戦はまだ態勢が整いきっていないと判断されていただけで、もともとの期待は大きい馬なのだ。

「使って徐々に良くなると思っていた。2戦目でテンションが上がらないように調整し、期待通りの上積みが感じられますね。こっちの想定より早い段階で結果を出してくれましたが、ここは先々までつながる競馬を期待しています」

 連続開催後半デビューは“ギリギリ間に合った感”が先にきて、甘く見られがち。だからこそ狙わない手はない。