【関屋記念(日曜=13日、新潟芝外1600メートル)&エルムS(日曜=13日、札幌ダート1700メートル)東西記者徹底討論】サマーマイルシリーズ第2戦のGIII関屋記念のポイントはどこに置くべきか。軽い馬場なら「先行力」と主張する「独創」荒井に対して、「馼王」西谷は「決め手」を重視。結果、「GI馬VS重賞未勝利馬」の対決となった。

 西谷哲生(大スポ):甘さ控えめチョコってあるじゃないですか。あれって、何なんですかね。

 荒井敏彦(東スポ):甘さが控えめのチョコレートなんだろ。それ以上でも、それ以下でもないわ。

 西谷:甘くないのがいいなら、別にチョコ食べる必要なくないですか?

 荒井:うるさいなぁ。甘いのは嫌だけど、チョコは食べたいって人がいるんだよ。

 西谷:じゃあ、先輩は辛くないカレーを出されたらどうします?

 荒井:ぶち切れる。

 西谷:同じことじゃないですか。言ってること、めちゃくちゃですよ。

 荒井:知るか。カレーは辛いからカレーなんだろ。甘口のカレーなんて絶対に認めないからな。

 西谷:…。

 荒井:要は名前は同じでも、まったく別物ってケースがあるってことだ。サマーマイルシリーズだってそうだろ。中京記念と関屋記念じゃ、同じ左回りでも、馬場の軽さが全然違う。当然、穴狙いでいくべきだ。

 西谷:で、先輩は◎クラリティスカイですか。

 荒井:関東への転厩初戦がちょうど1年前。切れないイメージから中距離を中心に使ってきたが、好位を確保する自分の形で競馬ができれば崩れがない。NHKマイルCを制した横山典とのコンビ再結成も大きな魅力のひとつ。配当妙味はたっぷりだ。

 西谷:ただマイル戦は久々になりますから。その好位を簡単に取れるでしょうか。

 荒井:この中間は久々のマイル戦を見据えた坂路オンリーの乗り込みが功を奏した感じ。トモに力強さが出て、マイル仕様になりつつあるからな。前が飛ばすところを好位で流れに乗る、理想的な競馬ができれば、GI以来の勝利がある。

 西谷:前が飛ばす展開なら◎ブラックムーンの出番でしょう。2走前(米子S)が上がり32秒4を繰り出してのレコードV。直線の長い新潟で当時の走りを再現できれば、まとめて差し切ってくれますよ。

 荒井:確かにこの馬の切れ味が生きるのは軽い芝でこそ。中京から新潟へのコース替わりはプラスに出るだろうな。

 西谷:間違いないですね。前走(中京記念=3着)は最終週の荒れた馬場で、持ち味を生かしきれませんでしたから。ウインガニオン(同=1着)とは馬場の差が出ただけで、今度は逆転可能とみています。

 荒井:相手筆頭はロードクエスト。前走(パラダイスS=5着)は能力を考えれば物足りなくも映るが、戦前からここへの叩き台ムードだったし、勝ったのがこの後、中京記念も制したウインガニオンなら納得の範囲だろう。

 西谷:当舞台の新潟2歳Sを圧勝した時は“来年のダービー馬”と思わせるくらいのインパクトでしたからね。ボクも対抗評価です。あと一発ならトーセンデューク。京王杯SC、CBC賞とも8着止まりと、重賞のここ2戦はひと息でしたが、馬場や展開がかみ合わなかった感じ。前走にしてもレース直前に雨が降って、完全な良馬場ではありませんでしたからね。もともとのポテンシャルを考えれば、GIIIでヒケを取る馬ではないですよ。

 荒井:ウインガニオンの前走はポツンと2番手。実質、逃げたようなものだったけどな。目下の充実ぶりは認めざるを得ない。3戦2勝の新潟なら、マルターズアポジーかマイネルハニーが行く形になっても、前走の再現が可能だろう。

 西谷:昨年の勝ち馬ヤングマンパワーも忘れないでくださいよ。GIの安田記念(16着)はさすがにメンバーが強かったですが、ここに入れば力上位。こちらも相性のいい新潟ならマークは外せません。

 荒井:実績あるダノンプラチナは久々を苦にしない気性だし、爪の状態が良くなり、しっかりと稽古も積めている。ただ見た目は少し余裕残し。直前の追い切りの動き次第で評価は変わってきそうだな。

 西谷:札幌のエルムSにも少し触れておきましょう。ボクは4年連続参戦のクリノスターオーに注目してます。これまで2→4→2着と常に上位争いをしており、レース相性は抜群ですからね。

 荒井:オレは素直にテイエムジンソクだ。大沼S、マリーンSと、函館2走はともに1分42秒台で走破。今夏で完全にひと皮むけた。同距離のGIIIなら壁にはならないんじゃないか。