【栗東トレセン発秘話】今、ネットで「テイエム」と検索すると、あの「オペラオー」や「オーシャン」より、「アンムート」が上に出てくる。

 レパードS(6日)を見た方はすぐピンとくるのでは。ダッシュを利かせ、全力走するライバルたちを、ゲートをゆっくり歩いて出て“見送った”後、トコトコと帰っていってしまったテイエムアンムートのあのスタートシーン(競走中止)が話題になっているのだ。なんでも何事もなかったかのようにテクテク歩く姿がかわいいとか、ほのぼのするとかで…。

「いや〜恥ずかしかったわ。ゲートまで付いていってたから横から見てて“おっ、今回はゲートをうまく出たな”と思って安心したら、“ゲートの中にまだおるやん”って…」とはテイエムアンムートを担当する柴田光厩舎の浜田助手。

 これまでも返し馬ができない、騎手を落とす、待避所から動かない、ブンブン尻尾を振り回して走るなど、気性の難しさを露呈していた馬だけに「こういう結果になることもありえた」(浜田助手)。しかし、これまでゲートで出遅れることはあっても、歩いて出たことは初めてだっただけに、その原因が気になるところだ。

「返し馬で暴れてからは、馬を引いていく方法を取っていたんだけど。前回はテン乗りというのもあって、(柴田)善臣さんが馬場入りした後、“乗っておきたい”と。ひょっとしたら、それが何か精神的に影響したのかも」(浜田助手)

 ゲート再試験を命じられ、すでに10日に放牧に出たテイエムアンムート。「一旦リフレッシュさせてガス抜きしないと」とは柴田光調教師だが、珍事件で一躍脚光を浴びたこの馬が、戻ってきた時にどんな走りをするのか。ある意味、注目が集まるのは間違いなかろう。