【マイルチャンピオンシップ(日曜=19日、京都芝外1600メートル)&東京スポーツ杯2歳S(土曜=18日、東京芝1800メートル)東西記者徹底討論】秋の最強マイラーを決する第34回マイルチャンピオンシップには、安田記念の覇者サトノアラジンはもちろん、スプリンターズSを連覇したレッドファルクスも参戦。豪華な顔触れとなる中、「独創」荒井&「馼王」西谷は揃って古豪ではなく、3歳馬に狙いを定めた。先週のエリザベス女王杯を5番人気で制したモズカッチャン同様、若駒がおいしい馬券となるか!?

 西谷哲生(大スポ):今年の流行語大賞は何になるんでしょうね。

 荒井敏彦(東スポ):この前、候補が発表されてたな。「○○ファースト」に「忖度」「インスタ映え」。このあたりが最有力じゃないか。

 西谷:個人的には「童貞を殺すセーター」がぶっちぎりで1位なんですけど…。なぜかノミネートされてなくてショックでした。「プレミアムフライデー」なんかより、よっぽどはやったと思うんですけどね。

 荒井:オマエの趣味はともかく“何で入ってないの?”ってのはあるよな。18年ぶりに誕生した「日本人横綱」とか、十分過ぎるくらい資格はあるだろ。

 西谷:そういうのは時間がたてばたつほど不利になりますからね。新しい方に目が行っちゃって…。◎レーヌミノルも近走の成績だけで人気を落とし過ぎじゃないですか? 先行馬総崩れの桜花賞で、あれだけ強い競馬をしたのを忘れちゃダメでしょう。

 荒井:とはいえ、ローズS9着→秋華賞14着と秋2戦の内容があまりにふがいない。さすがに古馬が相手になるここでの巻き返しは厳しいだろ。

 西谷:首、胴が短めの体形を見ても分かるように1600メートルがベスト。しかも父ダイワメジャー、母父タイキシャトルともマイルCSを連覇している血統ですから。一発の魅力は十分です。個人的には今のマイル戦線は主役不在の見立て。あのソウルスターリングと互角以上の戦いをしてきた馬なら、ヒケは取りませんよ。

 荒井:実はオレも狙いは3歳馬なんだけどな。京都のマイルなら◎ペルシアンナイトが面白いんじゃないか。改めて評価したいのは皐月賞2着。ペースが上がったところでも一気に勝負に動けた、あの切れ味としぶとさは大したもの。

 西谷:マイルならもっと自在に立ち回れる、と。

 荒井:サンデー(サイレンスの)肌が強く出ているから、マイルなら末脚勝負でもOKじゃないか。ハービンジャー産駒っぽくないのが特徴で、前走(富士S=5着)は道悪で瞬発力を生かせなかったものと割り切れる。この秋はマイルに照準を合わせ、ここが目標の一戦。ハイペース向きの差し脚に一発を託したい。

 西谷:対抗はレッドファルクスにしました。連覇を決めたスプリンターズSは普通なら届かないポジションからの差し切りでしたし、安田記念3着にしても直線の勢いは勝ったサトノアラジンにも見劣りしませんでした。短距離はもちろん、マイル路線でもトップクラスの評価ができます。

 荒井:ただ初めての京都がどうかという不安はあるからな。そこを踏まえると、イスラボニータの方がより計算できるだろ。一昨年が出遅れたうえで3着、昨年がアタマ差の2着だからな。春の安田記念は詰まり通しでの0秒4差8着。普通に力を出せれば、まず凡走は考えにくい。

 西谷:エアスピネルに敗れた富士Sは道悪の巧拙の差でしょうね。それでも外を回ってひと伸び。トップマイラーの能力は示しました。

 荒井:サトノアラジンもまともなら勝ち負けだろうが、秋3戦目でさすがに上積みがどうか。

 西谷 道悪の前走(天皇賞・秋=18着)はまったく走れなかったのでダメージは少なかったようですよ。スムーズな競馬が条件になりますが、外枠を引くようなら怖い存在です。

 荒井:伏兵も結構いるよな。こういうメンバーだからこそ、中距離向きのスタミナも兼備しているマルターズアポジーの粘り腰はちょっと怖い。

 西谷:サングレーザーも折り合いがつくようになり、一走ごとに強さを増してますからね。良馬場ならもっと切れる可能性もあります。

 荒井:で、GIの時は一本でやるのが毎度のパターンなんだが…。

 西谷:社杯となるとそうはいかない、と。では東スポ杯にも少し触れておきましょう。

 荒井:注目はルーカスだな。1週前の稽古がとにかくすごかった。兄モーリスを思い起こさせる四肢の可動域。これから先、距離が延びていいとは言えないが、大物なのは間違いない。

 西谷:それならボクは西の大物ワグネリアンを推しときます。前走の野路菊Sはスローの流れ、道悪をものともせずに差し切り。エンジンのかかりが少し遅い馬ですから、直線の長い東京なら、さらにいい走りを見せてくれると思いますよ。