【TPC秋山響の海外競馬解析】3年前の5月から22連勝――。その間にオーストラリア中距離王者を決めるGIコックスプレートを3連覇している名牝ウィンクス(牝6=父ストリートクライ)の今年初戦が、3月3日のGI「チッピングノートンS」(ランドウィック競馬場、芝1600メートル)に変更された。

 当初はここ2年と同じように2月17日のGII「アポロS」(ランドウィック競馬場、芝1400メートル)からの始動を予定していたが、ここ19戦続けて手綱を取ってきたH・ボウマン騎手が騎乗停止処分に。それに対する異議申し立ても却下されたことで予定が変更された。当初は別の騎手への乗り替わりも検討されていたが、管理するC・ウォーラー調教師は「ボウマン騎手はウィンクスにとってとても重要な存在」と語り、コンビ続行を優先させて始動戦を遅らせた。

 これで17日の開催の目玉を失い、割を食った格好になったのが主催者であるオーストラリアンターフクラブだが、転んでもタダでは起きなかった。なんとウィンクスのために17日の第3レースと第4レースの間に芝1200メートルで行うレース形式の調教を設定。来場したファンがその姿を生で見られるようにしたのだ。

 また、騎乗するボウマン騎手(レースではないので騎乗可能)にカメラとマイクを装着。騎手目線での映像や調教時における調教師とのやりとりを公開することも決めた。より深く、ウィンクス、そしてレースに向けた調教とはどういうものなのかを知るいい機会になるはずだ。

 なお、このイベントに伴ってこの日の第4レース以降の発走時刻は全て繰り下げとなっている。