【平松さとしの重賞サロン】公営・大井競馬場出身の内田博幸騎手。2008年からJRAの所属になったが、まだ公営時代だった05年にドバイワールドCの騎乗を果たしている。

「アジュディミツオーに騎乗し、ドバイに行かせていただきました。いい経験をさせていただきましたが、結果は6着。いつかリベンジしたいです」

 こういった経験を生かし、翌06年には年間524勝。今でもさんぜんと輝く日本人騎手の年間最多勝記録を更新してみせた。

 その後、冒頭に記したように08年にはJRAに移籍するが、試験に合格後も逡巡する彼の姿があった。

「自分をここまでにしてくれたのは地方競馬の存在が大きい。たくさんの人にお世話になってきたし、それを考えるとJRAに受かったからといって、自分の一存で簡単に移籍するわけにはいきませんでした」

 結果的には新天地に移ったが、その後も積極的に交流競走に騎乗してきたのは、そんな「恩返しをしたい」という気持ちがあるからだ。

 その内田騎手が今週末に行われるGIフェブラリーS(日曜=18日、東京ダート1600メートル)でノンコノユメの手綱を取る。前走の根岸Sで見事に復活ののろしを上げた同馬。フェブラリーSの結果次第ではドバイ遠征があるかもしれない。地方交流GIにも幾度も出走している馬なので、内田騎手の“里帰り”に手を貸してくれるかもしれない。好結果を期待したい。