阪神の新助っ人、ジェフリー・マルテ内野手(27=前エンゼルス)が11日、宜野座キャンプの紅白戦に「5番・一塁」で実戦初出場。自らと同じ背番号31を背負っていた掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(63)が視察する中、来日初打席で左翼越えの2ラン、2打席目も中前適時打を放つなど2打数2安打3打点のド派手デビューを飾った。

 名刺代わりの一発に「いいスイングでコンタクトできた。まだやることは多いが、いい状態を続けていきたい。掛布さんには31番の後継者としてサポートしてもらえるからうれしい。助言をもらえる機会もあると思うので活用したい」と笑顔。

 矢野監督からは「初の実戦で内容ある打撃を見せてくれたのは頼もしい」と褒められ、ネット裏のヤクルト・山口スコアラーも「実戦向き。(エンゼルスで同僚だった)大谷から日本の野球のことを聞いていると思う」と警戒心を強めた。

 これでマルテへの注目度は高まる一方…と言いたいところだが、球団には手放しで喜べない「事情」がある。昨年解雇となった推定年俸3億4000万円の高給助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(29)の存在がそれだ。

 実は昨年のキャンプの紅白戦でロサリオも来日初打席初本塁打、中前打を放ち、絶好調のまま開幕を迎えたが、フタを開けてみれば…。それだけに「まさか同じようなことが起きるとは…。嫌なことが続かなきゃいいけど。去年はロサリオへの期待がすごかった分、落胆は強かったけど、今年のマルテはそこまではない。だから、あまり注目しないで今年はファンもマスコミもそっとしておいてほしい」(球団関係者)とさっそく心配する声が出ている。

 掛布SEAもマルテに「(評価は)まだこれから。でも、いい結果が出たから落ち着いたキャンプが送れるんじゃないか。2打席目なんかはしっかりした対応力が見えた」と話したが、舞台裏では親しい球団幹部を通じて「背番号31だからといって重圧を感じることはない。オレや球団を気にせずに明るくやってくれ」と異例の励ましを送った。これもノーモア・ロサリオ。今は一度あることは二度も…とならないよう祈るしかない。