右脇腹の筋挫傷で離脱した阪神のFA砲・糸井嘉男外野手(35)が早期復帰を目指している。一軍のクラブハウスや二軍・鳴尾浜で懸命のリハビリに励む日々だが、そんな中、糸井と親交ある元ソフトバンクの松中信彦氏(43)が「焦りは絶対に禁物」と断言。はやる超人にクギを刺した。

 17日の広島戦(甲子園)で右脇腹を痛めた糸井は現在、甲子園、鳴尾浜の球団施設でリハビリに励んでいる。失意の離脱にFA砲は「監督に申し訳ない」と謝罪。通常3〜4週間が目安とも言われる復帰時期にも「10日後。ルールがあるから」と最短復帰をブチ上げ、金本監督が「(一軍復帰は)早くても2週間くらい。(無理すれば)またすぐなるから。焦らずにやることが大事」と懸命にブレーキをかけているのが実情だ。

 そんな中、新たに「焦りは絶対禁物」とクギを刺したのが、現役時代に糸井と自主トレをともにするなど、現在も親交がある松中氏だ。4年総額18億円(推定)という大型契約で加入しながら試合に出られないという糸井の心境を熟知した上で「無理をしてでも出続けることが、必ずしもチームにプラスになるわけではない。俺も長期契約で高い給料をもらっていたから、ケガを押して出ようとする糸井の気持ちはよく分かる。でも『あの時休めばよかった』と今は何度も後悔している。パフォーマンス低下で迷惑をかけるし、選手寿命が短くなる。チームにとっても自分にとっても好ましくない結果になる。だから、休むことは悪いことじゃないんだ」とキッパリ。そして「糸井にとって今できる最善は勝負どころの8月、9月に万全で戦える状態にすること」と断言した。

 元パ・リーグ3冠王でもある松中氏はかつてソフトバンクと日本人最長7年契約を締結。その後、再三の故障に悩まされ、周囲の厳しい目にもさらされた苦い経験をしているからこそ、かわいい弟分に言わずにはおれなかったのだろう。糸井としても今季は右膝関節炎、左太もも裏痛と不安を抱えながらの戦いが続き、焦りが生じるのは仕方のない面もあるが、そこは絶対我慢しろ!というわけだ。超人もありがたく聞くしかない。