【兵庫】第99回全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝は25日、ほっともっとフィールド神戸で行われ、プロ注目右腕・山本拓実(3年)を擁する市西宮が強豪・報徳学園に1―2とサヨナラ負けした。

 注目されたのは身長167センチ、70キロの小兵ながらMAX148キロを誇る山本。ネット裏から多くのスカウトが見守る中、山本は7回まで選抜ベスト4の報徳打線を無得点に抑える。

 しかし、1点リードの8回一死一、二塁から遊ゴロ併殺崩れの間に二走の生還を許して同点。さらに延長10回、片岡(3年)に左中間三塁打、山本(3年)に左前打を浴び、接戦に終止符が打たれた。

 ベンチで泣き崩れる山本に吉田監督は「要所でいい球を投げていた。体力を温存して冷静に投げられるようになった。ここまでこれたのは成長ですよ」とねぎらいの言葉を並べた。

 山本は「自分の弱さが出た。悔いが残る試合だった。甲子園を目指してきたが…」と悔しさをにじませたが、今後の進路については「僕はプロに行きたい。志望届を出した場合に社会人、大学進学(の調整)が変わってくるので慎重に決めていきたい。できたらプロ。監督も『行きたいところに』と言ってくれているし、両親も『やりたいところでやるのが一番いい』と言ってくれている」。

 吉田監督も「最終的に決めるのは本人。いろんな道があるのでサポートしていきたい。もともと本人にプロに対する思いが強い。あれだけのボールが投げられるので身長どうこうはない」と話した。

 ネット裏のスカウトも「全身を使ってあれだけの球が投げられるのは大したもの。下半身が強い」(オリックス・長村本部長)と絶賛する山本。ドラフト候補に浮上してきそうだ。