第99回全国高校野球選手権広島大会決勝(25日、マツダスタジアム)で、広陵が9—5で広島新庄を振り切って、3年ぶり22度目の甲子園切符をつかんだ。

 降雨のため1時間7分遅れて試合開始。3回の攻撃中には再び降雨で46分の中断と天候に悩まされる一戦となったが、広陵ナインの集中力は切れることがなかった。

 0—0の4回、プロ注目の中村奨成捕手(3年)がカーブをうまくすくって左翼席へ運ぶソロで先制。準決勝・広島商戦に続く2試合連続アーチに「そろそろ、1点欲しいなという場面だった。(打った瞬間は)本当にうれしかった」。

 この一発が口火となり、満塁から吉岡広貴内野手(2年)の左前適時打、高田桐利内野手(2年)の左越え2点二塁打などで一気に6点を挙げた。

 投げては先発左腕・平元銀次郎投手(3年)が、序盤から145キロを記録した直球と変化球を織り交ぜて力投したが、じわじわと点差を縮められて7回途中5失点で降板。しかし、2番手の左腕・山本雅也投手(3年)が2回1/3を2安打無得点に抑えてリードを守った。

 平元は「味方が6点を取ってくれて守りに入ってしまった。(交代は)監督が下した判断。(山本)雅也に『あとは頼んだぞ』という気持ちだった」と話した。

 中井哲之監督(55)は「簡単に勝たせてくれるとは思ってなかった。接戦を想定していた。でも、一度もリードを許さずよく頑張ってくれた」と目を細めた。

 これで広島商に並ぶ県勢最多の出場回数となったが、主将の岩本淳太選手(3年)は「甲子園に行けるという思いがあれば、絶対に勝てると思っていた。日本一が目標だが、一戦必勝で頑張りたい」。聖地で躍動する広陵ナインに注目だ。