第99回全国高校野球選手権で各地の代表校が続々と名乗りを上げるなか、全国屈指の激戦区・大阪大会も佳境を迎えている。今春選抜覇者の“最強軍団”大阪桐蔭と、同じく準Vの履正社の「2強」はいずれも横綱相撲で他校を圧倒。順調に勝ち進めば29日の準決勝で激突する。決戦を前に履正社のキーマン、松井秀喜氏を抜く高校通算61本塁打の主砲・安田尚憲内野手(3年)を直撃した。

 ――春から意識して取り組んできたことは

 安田:いつもいろんなことを考えてやっている。履正社の方針的にもコーチにいろいろ言われるのではなく、選手同士で話しながらやること。打撃なら低いライナー性の強い打球をみんなで意識してやってきた。これまでポップフライが多かったのでみんなで言ってきた。今はチームの主軸としてやっているので、自分がどんどん言っていかないといけない立場ですから。

 ――成長した部分は

 安田:左投手に慣れてきた。スイングの軌道もそうだし、パワーもついてきたと思う。左投手がきてもいいイメージでできている。練習中から逆方向への打球もスタンドに入るようになってきている。

 ――選抜の決勝の大阪桐蔭戦、春季大会の東海大仰星戦で黒星。敗戦から学んだことは

 安田:負けたらすべてチームの反省点が見えてくる。負けてショックは大きいんだけど、それを乗り越えていくのが大切なこと。勝ったらよかった、よかった、となって反省点が見えにくい。

 ――大阪大会には毎試合、多くのプロスカウトが詰め掛けている

 安田:今は勝つことだけ。個人の結果よりチームの結果の方が大事ですから意識はしない。

 ――大阪なんでプロ野球は阪神ファンか

 安田:そんなことはない。家が阪神というわけではなかったので、甲子園に応援に行ったこともないですよ。

 ――同じ左打者の糸井もいるが

 安田:糸井さんもそうですし、他にも左ですごい人はいますからいろんな人を参考にやっている。やっぱり一番好きなのは松井秀喜さんですね。DeNAの筒香さんとかも憧れます。

 ――早実の清宮も本塁打を量産している

 安田:あまり今は気にしていない。大阪を勝ち上がるだけです。大阪桐蔭だけじゃなくて他の強いところはいっぱいあるので頑張るだけです。