中日は25日のヤクルト戦(神宮)に延長10回8―9でサヨナラ負け。守備のミスが点にからむ展開となったが、そんな敗戦の中で輝きを見せたのが福田永将内野手(29)だ。

 4回に左翼席に3号3ランを放つと、8回に今度は右翼席に4号3ランと6打点の大暴れ。「(4回は)チャンスでバッティングカウントだったので思い切り振り抜きました。(8回は)真っすぐに負けないように振っていこうと思った。最近、ヒットは出ていなかったけど感覚は悪くなかった」と納得の表情を浮かべた。

 日本人離れしたパワーを持つ和製大砲。森監督も「違う外国人が(メンバーに)入ったと思っている」と独特の表現で評価しているが、これまではなかなか殻が破れなかった。そんな「未完の大器」がここにきて脱皮の兆しを見せている。きっかけは土井打撃コーチのアドバイスだという。「ゲレーロの打撃を見て参考にするように福田に言ったそうです。そこから福田も意識して見るようになり変わってきた」(チーム関係者)

 土井打撃コーチは「彼は打球を運ぶゲレーロタイプ。(ボールを叩く)ビシエドタイプではない。でも、ボールを叩きにいって右肩が突っ込むところがある。だからゲレーロの打撃を見るようにと(言った)。目で見て盗んで自分のものにすれば人から作られるよりも崩れにくい」とその意図を説明。その上で「感触はよくなっているんじゃないかな」と成長を認めた。西武・中村、浅村らを育て上げた名伯楽・土井コーチ。福田への「免許皆伝」も近づいているか。