いよいよエンジン全開だ。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(33)が今季3度目の1試合2本塁打で5打点の大暴れ。今回の中日3連戦では3戦連続、計4発の固め打ちで今季初の同一カード3連戦3連勝に貢献した。7月は9本塁打と絶好調。今年初めて本拠地でお立ち台に上がった主砲は「最高の気分。今日は試合前からいい結果が出るような予感がしていました。チームの状況は厳しいけど、全力で頑張ります」と笑みを見せた。

 今年3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では7試合で打率6割1分5厘、4本塁打、12打点と大活躍。同大会はメジャー関係者も注目していたことから、バレンティンは「戻れるといいなと思う」と、おおっぴらに“出戻り”を意識した発言をするようになった。

 ただ、開幕直後は打率2割を切るなど絶不調。6月には右足の違和感で戦線離脱して16試合を欠場した。チームも7月に入って14連敗を喫するなど低迷していたため、バレンティンの“移籍願望”も鳴りを潜めていた。しかし、ここへきての好調で軽口も復活。NPB通算200本塁打を達成した翌日の26日には「ライネン、アメリカ」と言いだし、クルーズが巨人から楽天に移籍したことを知るや「バレ、イツ、トレード?」と“話題にしてくれ”と言わんばかりに日本語で記者に話しかけてきたほどだ。

 今年は単年契約で、去就に関しては何も決まっていない。球団関係者は「来年は34歳。年齢のこともあるし、日本なら本塁打を40本以上打たないとメジャーは厳しい」とシビアだが、バレンティンのモチベーションは高い。