巨人が30日のDeNA戦(東京ドーム)に5―4で逆転サヨナラ勝ち。1点を追う9回二死から連打が飛び出し、最後はベテラン・相川が巨人では最年長となる41歳0か月でのサヨナラ打で決めた。これでチームは3連勝。3位・DeNAとの差を4ゲームに縮め、浮上の道筋が見えてきたが、手放しで喜んでもいられない。ここまでチームを攻守で支えてきた坂本勇人内野手(28)が4回の守備から途中交代。その影響が心配されている。

 敗戦濃厚だった試合終盤、怒とうの攻めでベイの救援陣を打ち崩した。3点を追う8回、代打・石川と陽岱鋼がソロ本塁打を放って1点差にまで詰め寄ると、9回二死から村田、亀井の連打で一、三塁とし、相川が左中間を破る逆転サヨナラ2点適時二塁打。球場全体のボルテージも最高潮に達した。

 試合後の由伸監督も値千金の逆転サヨナラ打を放った相川に「勝負強く、いいバッティングだった」と満足げ。土壇場での3連打に関しては「二死から何とかつないでくれた。皆で頑張ってくれた」と褒めたたえた。

 3位のDeNAに連勝し、これで4差。Aクラス入りも何とか狙える位置にまで来た。しかしながら素直に万々歳とはいかない。

 坂本が4回の守備から寺内と交代。3回の第2打席で三ゴロに倒れた後、何らかのコンディション不良を訴えた模様で、この件についてはそれまで頬を緩ませていた由伸監督も表情を一変させ「普通じゃないから代わったんですけどね」。鹿取GMは「そんなに大変じゃないと聞いている。明日(31日)、1日空くので大丈夫だと思います」と前向きに述べたが、ここまで攻守の要としてチームを支えた主将にアクシデントが発生したショックは決して小さくない。

 坂本は「あさって(8月1日のヤクルト戦)に出られるよう、やることをやるだけです。それ以上は言えません」と言葉少な。コンディション不良の箇所など詳細については触れようとせず“問題がない”とは最後まで言い切らなかった。腰を気にするようなしぐさを見せたこともあり、持病の腰痛を悪化させた可能性もあるが、新たな“爆弾”を抱え込んだことも懸念される。

 打率、打点、本塁打、得点圏打率の4部門で現在チームトップ。もちろん遊撃守備の貢献度も大だ。この日、代役で遊撃守備に入った寺内の野選で7回に失点しており、昨季ゴールデン・グラブ賞を受賞した坂本の守備力はやはり欠かせない。劇的勝利の裏でチームが大きな不安要素を抱え込んだのは事実のようだ。