無期限二軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(23)に、球団営業部が「早く一軍に戻ってきて!」と悲鳴を上げている。藤浪は不振で5月27日に二軍降格。課題の制球がままならず、7月2日のウエスタン・リーグの中日戦では危険球退場となる頭部死球を含む7四死球&7失点と大荒れ。その後はミニキャンプ、救援登板を経てようやく同29日ウエスタン・リーグのオリックス戦に先発し、3回1失点7奪三振と復調の兆しを見せた。

 ただ、依然として一軍復帰のメドは立っていない。そんな状況に営業部関係者は「藤浪が一軍にいないのは本当に痛い。どんなに人気選手でも一軍で稼働していなければグッズが売れない。そこはシビアな世界で、藤浪単体で見た時に前年比で(グッズ売り上げが)半減くらいになった。こちらの都合で言えば、一刻も早く一軍に帰ってきてもらいたい」と嘆く。

 人気者だけに営業部への貢献度も高い。例年のグッズ売り上げは、鳥谷とともにトップクラス。“稼ぎ頭”の長期一軍不在は想像以上に大きい。特に夏休みからシーズン終盤にかけては営業成績を左右するだけに、とにかく早く戻って活躍してほしいというわけだ。

 しかし、注目の復帰時期について、香田投手コーチは「他に頑張っている選手もいるわけだから頑張っている選手を順番に使う。しっかり裏づけを持った上で一軍に戻ってきてもらいたい。原点に戻るところから這い上がって、人間的にも大人になって戻ってきてほしい」と話す。いくら人気者でも今回ばかりは一軍復帰のハードルは高いのが実情だ。早期復帰を望む営業部と完全復調こそ絶対とする現場サイド。藤浪は「上が決めることなんで…」と自らの昇格時期に口を閉ざしているが、悩ましい話だ。