【カリフォルニア州ロサンゼルス1日(日本時間2日)発】前日、トレード期限ギリギリでドジャーズはダルビッシュ有投手(30)をマイナー3選手との交換トレードでレンジャーズから獲得した。電撃トレードは全米を驚かせたが、その舞台裏を米ヤフースポーツのメジャー担当コラムニスト、ジェフ・パッサン氏が「ドジャース、ダルビッシュ有獲得につながった白熱した12分間の裏側」と題したコラムで明かしている。

 トレード期限が迫る中、ダルビッシュのトレード話は全く進展していなかった。

「レンジャーズのジョン・ダニエルズGMがドジャースのファーハン・ザイディGMに電話をかけたのは米東部時間の7月31日午後3時41分(同1日午前4時41分)」。締め切りの19分前だった。

 レンジャーズは具体的にどう動いていたのか。「レンジャーズはインディアンスのプロスペクト1位のフランシスコ・メヒア捕手(21)とのトレードを狙ったが、ダルビッシュのトレード拒否条項にインディアンスが入っており、断念。同様に条項に入っているカブスも締め切り75分前に電話をかけ、わずかな可能性を期待したがダメだった。剛球右腕スティーブン・ストラスバーグが故障者リスト(DL)入りしているナショナルズ、左腕デービッド・プライスがDL入りしているレッドソックスもまとまらず。アストロズも締め切り1時間前に消滅した」

 レンジャーズとドジャースのホットラインがつながると交換要員に具体的なプロスペクトの名前が飛び交い、4位のウィリー・カルホーン内野手兼外野手(22)を軸にすることで一気に動きだしたという。

 次々に若手の名前が挙がり、「同3時47分、ドジャースのメディカルチームからダルビッシュにOKのサインが出る」。2人目、3人目も決まり、基本合意したのは同3時52分。「ダニエルズGMがザイディGMに電話をかけてから、12分後にダルビッシュはドジャースの一員となった」

 ナ・リーグ西地区首位を独走し、1988年以来のワールドシリーズ制覇を目指すドジャースにとってダルビッシュは最後のピース。エースを放出したレンジャーズにとっても右腕A・J・アレクシー(19)、ブランドン・デービス内野手(20)はともに有望株。見返りは大きい。

 そのダルビッシュは2日(同3日)にチームに合流、移籍初登板は4日(同5日)の敵地でのメッツ戦に決まった。背番号は日本ハム時代からつけていた「11」から「21」になったとも発表された。今季のメジャー最強チームでどんな輝きを見せてくれるのか。