2位の阪神が3日の首位・広島戦(マツダ)に延長12回5―5で引き分け。これで自力優勝の可能性が消滅した。初回に4番ロジャースが「強振しないよう、どんな球種が来てもコンタクトできるように意識した。イメージ通りの打撃ができた」と中前適時打を放つなど4点を先制したが、9回、3点リードで登板した守護神ドリスがまさかの乱調で同点に追いつかれ、そのまま痛恨のドローだ。

 もっとも片岡打撃コーチが「ここでやる時は1点でも多く取ることが必要。油断したわけじゃないが、負けなかったというのが大きい」と言えば、金本監督も「ドリスがひっくり返されて一気にいかれると思ったが(同点で)よく踏みとどまった。アウェーで広島のこの球場での勝率を考えたらこの3連戦(1勝1敗1分けの)五分でよくやったというのが正直なところ」とコメント。自力V消滅については「そんなん別にええよ」と完全無視を決め込んだ。

 球団内にもショックの声はほとんどない。あるフロント関係者は「去年の今ごろは借金が9、10あったりしたことを思えば本当によくやっているでしょ。そもそも金本監督就任2年目の今年はホップ、ステップの時期。去年出た若手をさらに本物にできるかどうかのシーズン。今の広島の選手の充実ぶりを見れば、優勝するのは難しい。それでも今、ウチは広島とトータルでも五分(8勝8敗1分け)で戦えてるわけだから」と弁明。現場でもコーチの一人は「去年が4位で2年目はさらに…というほどこの世界は甘くないよ。5月にウチが広島に3連勝してそこから“優勝できるぞ”みたいに周囲が期待しだしたけど、それはまだまだ早い評価」と話した。

 強い広島とここまでタフな戦いを演じての自力V消滅ならやむなし、ということか。