巨人を去ることになるのか――。先月中旬に東京都内の病院で警備員を傷つけるなどの泥酔暴行トラブルに関わったとして謹慎中の山口俊投手が7日、今季中にも退団となる可能性が浮上した。球団側は詳細について依然調査中としているが、今回の事態を球団上層部は重く見ており、仮に起訴を免れた場合も、復帰に難色を示しているという。

 謹慎中の右腕にとって、事態は最悪の方向へ進んでいるようだ。山口俊は先月11日未明、飲食店で右手甲をけがし、酒に酔った状態で病院を訪問。その際、警備員に全治2週間のけがを負わせ、病院のドアを壊した疑いが持たれている。

 1週間後の18日になってトラブルを把握した球団は当面の起用自粛を決め、独自に事実関係の調査を開始。直後に、警視庁目黒署が被疑者不詳のまま暴行と器物損壊容疑で被害届を受理していたことが判明した。

 右腕に対し、球団の厳しい姿勢が最初に明らかになったのは、先月26日。京セラドームでの広島戦後に、老川オーナーが「ああいうトラブルを起こされて、球団としては大変困ったなと思っている。とにかく捜査、警察の方にお任せしているという状態」などと発言。処分については「事件としてどういう処理になるか。ここらへんもよく見ないと…」としつつ「本人も非を認めているようなので、球団としてもある程度の判断はつけざるを得ない。現状、試合に出てもらえるような状態ではない」と断じていた。

 その後も水面下での捜査が続き、具体的な動きはないままだが、事態を深刻に受け止めている球団は「不起訴」もしくは「起訴猶予」となった場合でも独自の処分を科す用意を進めている。

 また今回の一件で球団には、スポンサーからも厳しい措置を望む声が届いている。さらに一部メディア上で山口俊本人が関係者を通じ、球団より先に“謝罪コメント”を出したことも波紋を広げた。不信感を強めた上層部内は「巨人での復帰を認めない」方針に傾いているという。

 現場からは「年内謹慎はあっても、さすがにクビは…」との声も聞こえるが、球団が強硬姿勢を崩さなければ、プレーヤーとしての現場復帰を望む山口俊に残された道は退団しかない。今後は両者の契約問題に発展する可能性もあるが、果たしてどうなるか。