第99回全国高校野球選手権大会が8日開幕。第2日第3試合で山梨学院(山梨)と対戦する前橋育英(群馬)は4年ぶりの全国制覇を目指す。2013年夏は現西武の高橋光成投手を擁し、初出場初優勝の快挙を達成。それ以来の栄冠をつかみ取ろうと、チームは全員一丸となっている。

「まずは相手が関東のチーム。関東のチームには負けたくない。初戦、絶対勝てるようにやっていこうと思っています」と話すのはU―18高校日本代表候補で背番号8の左腕投手兼外野手・丸山和郁(3年)。「緊張感は皆あると言えばあるんですけど、そんなに変なものはなくいい感じ」と言う。

 大舞台を前にしながらもナインが落ち着き払っている裏には「将棋」がある。5月末の中間テスト期間が終了した直後、捕手の戸部(3年)が将棋盤を寮に持ち込み、あっという間に主力選手たちの間でブームになった。数々の最年少記録など金字塔を打ち立てた藤井聡太四段(15)にも影響され、エース右腕・皆川や根岸、飯島ら3年の主力、2年生部員たちが居ずまいを正しながら対局をどんどん重ねているという。

「(将棋は)気分転換でやっています。考えるのが、楽しいですよね。野球に通じるものはあると思います」(丸山)。140キロ台の球速を持つ投手が4人もいるなど、選手層も厚い上に将棋で鍛え上げた頭脳戦略も駆使すれば鬼に金棒だ。