中日・森繁和監督(62)の長女・矢野麗華さんが乳がんのため7日、神奈川・川崎市内の病院で死去した。35歳の若さだった。

 森監督は延長12回1―1で引き分けた8日の広島戦(ナゴヤドーム)後「あんまりそういう話はしたくないんだけど、いずれ分かってしまうので」と報道陣に説明。麗華さんとは「ちょうど東京ドーム(の巨人戦)が2つ(5、6日)デーゲームが続いて、月曜日(7日)に試合がなかったので、久しぶりにゆっくり会うことができた」という。その後「体調的に大丈夫だと思って」と名古屋行きの新幹線に乗り込んだところ、その車中に連絡が入ってすぐさま逆戻り。「俺が『帰るよ』ってひとこと言ってからそうなったのかな。これはね天命。運命かなと思っている」と気丈に話した。

 球団からは休むことも勧められたが、この日(8日)名古屋入りし、広島戦前に選手ら関係者を集めて経緯を報告。「1人でいるとつらくなるけど、ユニホームを着ていればそうでもない」と選手には「1人にさせずユニホームを一緒に着てやってくれ」とお願いしたという。

 麗華さんとは森監督とともに食事をするなど親交のあった大島洋平外野手(31)は、引き分けの試合後「(病気のことは)以前から聞いていました。本当に残念です。監督は休まず(試合に)出ていたし、監督の気持ちを考えれば何とかしたいという気持ちが強かった。勝ってあげたかった」と神妙な面持ちで話した。麗華さんの通夜は13日18時から、告別式は14日11時30分から神奈川・横浜市のセレモニーホール大成IIで営まれる。