昨季を上回るペースでマジックを点灯させた赤ヘルの強みは何と言ってもチーム打率2割7分8厘を誇る12球団ナンバーワンの打線。その“潤滑油”となっているのが、広島・丸佳浩外野手(28)だ。

 20本塁打を放ち25年ぶりのリーグVに貢献した昨季と比べて、今季は内野安打の割合が極端に低い(昨季は11・1%、今季は3・9%=成績は8日現在)。逆に二塁打数はすでに昨季の30に並んでおり、本塁打数も現時点で17本と昨季超えも射程圏だ。ここまで126安打しており、このペースでいけば自己最多となる2014年の166安打を上回る。

 昨季と何が変わったのか。丸は自身の打撃について「今年は『バットを振り抜く』ことを意識してやっている。当てにいく、走り打ちをするというのを追い込まれるまでしないようにしているのが、内野の間を抜けたり外野まで飛んだりしていることにつながっているのかも。長打が増えている直接の要因は分からないけど」と分析する。

 丸の成長について、チーム関係者は「意識してやっていることが結果になっているのはレベルアップしている証拠」と断言。さらに「田中や菊池をホームにかえしたり、チャンスメークすることで(鈴木)誠也のプレッシャーがなくなるとまでは言わないけど、少しは気持ちが楽になっているかも」と4番鈴木の負担軽減にもひと役買っていることを強調する。バージョンアップした背番号9のバットがリーグ連覇へ導く。