【U―18候補戦士の素顔】第99回全国高校野球選手権大会1回戦の中京大中京(愛知)戦で2本塁打を含む5打数4安打3打点の大暴れ。広陵(広島)の“小林2世”中村奨成(3年)はU―18の正捕手候補だ。広陵OBの巨人・小林を尊敬し、練習では同じモデルのミットを愛用する。二塁送球は小林と並ぶ1・9秒の強肩に加え、この日の2発で高校通算40号。中井監督は「運動神経やポテンシャルは小林以上」と言う。

 昨年冬には練習中に雪で足を滑らせ、靱帯を故障したが、周囲が休養をすすめるなか「できます」「やれます」と座りながらのスイングやキャッチボールを敢行。当初2か月以上かかると診断されたケガを1か月で完治させ、超人的な回復力でナインを驚かせた。

 さらには「奨成さんがホームランを打った試合では負けたことがないんです。今日も反撃のきっかけになるホームランを打ったし、絶対いけると思っていた」(ある選手)。0―2の6回に中村が右中間へソロを叩き込むと打線が一気に活気づき、6〜8回に計10点を奪っての勝利。甲子園でも“不敗神話”継続だ。

「流れを何とかしたくて自分が打てば変わると思った。これからももっと勢いにのって、一戦一戦たたかっていきたいです」と中村は意気込む。ナインも「お祭り男。大舞台ほど実力を発揮するタイプ」と頼りにしている。U―18の最終メンバーに入れば、今春のWBCで大活躍した憧れの先輩のように世界の舞台でも輝きを放ちそうだ。