2位の阪神が11日の3位・DeNA戦(横浜)に8―1で快勝した。先発・岩田が7回1失点で今季2勝目を挙げ、打線も成長株・中谷の13号3ラン、新助っ人ロジャースの4号2ランなど先発全員安打と爆発した。

 10日の巨人戦で阿部の打球を右足首付近に受けて降板したランディ・メッセンジャー投手(35)が「右足の腓(ひ)骨骨折」と診断され、今季中の復帰は絶望的。チームトップの11勝を挙げながら無念の思いで離脱した助っ人のためにも勝つしかなかった。試合後、金本監督は「こういう時には特に先発陣が俺が絶対に穴を埋めてやるんだ!というハートを持ってほしい。チャンスでもある。今日の岩田にそれを感じたし、野手も同じ。それが大きいほどチームも成長する」と話した。

 舞台裏では「負傷メッセの乱入ミーティング」でナインは大団結していた。この日の宿舎での全体ミーティングに、メッセンジャーが現れ「クライマックスシリーズまでに復帰し、投球する。それまで待っていてくれ!」などと猛ゲキ。来日8年目ともなれば心は和を重んじる日本人そのものだ。そんな熱い言動にナインは奮い立った。

「ランディが帰ってくるまでしっかり団結していきたい」(岩田)、「彼がやってきたことは大きいし、みんなが代わりができるわけじゃない。でも今こそ自分らができることをやるということが大事」(藤川)、「自分もケガは多く経験してきたんで彼の心境も分かる。時期的にも悔しいはず。でも、みんなでカバーできれば少しでも報われると思う」(西岡)…。

「FAで来た糸井の故障離脱よりも痛い」(球団関係者)ともささやかれるメッセの離脱。二軍調整中の藤浪も近く一軍に復帰する。この非常事態にチームはさらに一丸とならなければならない。