巨人は7日、7選手の背番号変更を発表した。岡本和真内野手(21)が村田の25番、今季途中からブレークした宇佐見真吾捕手(24)は実松の27番を継承する。いずれも来季は大きな飛躍が期待されるが、気がかりなのはFA戦士・野上亮磨投手(30)の加入によって発生する人的補償だ。球団にとってもデリケートな問題。一軍出場経験こそないものの、ファーム首脳陣に将来性を買われている“プロテクトすべき無名選手”は――。

 球団の未来を担う7選手が心機一転、新たな背番号で来季に臨む。4年目を迎える岡本は兄貴分だった村田の「25」を継承し、宇佐見も今季限りで退団したベテラン捕手・実松の「27」を受け継ぐことが決まった。

 宇佐見は8月に一軍初昇格し、サヨナラ本塁打を放つなど自慢の打力で猛アピールした。ケガの影響もあって出場は21試合にとどまったが、打率3割5分、4本塁打、8打点の成績を残し、伸び悩みが指摘されるヤングGにあって数少ない希望の光となった。

 その活躍ぶりはファームでも手本とされ、当時の内田二軍監督はミーティングなどで宇佐見の名前を引き合いに出し「宇佐見が上(一軍)で活躍しているが、お前たちの手の届かないところにいる選手じゃない。だから、お前たちも頑張れ」と鼓舞し続けてきた。来季は“二軍の星”から脱却し、小林を脅かす存在としてレギュラー定着が期待される。

 ただ、悩ましいのは野上のFA移籍に伴う人的補償だ。西武での野上の年俸は「Bランク」で、巨人サイドは28人のプロテクト選手名簿を西武側に提出する必要がある。宇佐見や岡本のプロテクトは確実視されるが、問題はそれ以外の素材を高く評価されている有望株たち。ファーム首脳陣の中で頻繁に名前が挙がるのが高田萌生(19)、大江竜聖(18)の高卒新人投手と7月に支配下登録を勝ち取った増田大輝内野手(24)の3人だ。

 右腕の高田は今季、三軍を中心に21試合に登板し、4勝5敗、防御率3・14だったが、最速は154キロを誇り、86イニングで74奪三振。由伸監督が視察に訪れた8月下旬の二軍戦では3回を無安打無失点に封じた。左腕の大江はイースタン・リーグ12試合で4勝3敗、防御率2・30で、今季途中から二軍の先発ローテーションに加わった。さらに、二塁や遊撃で安定感のある守備を見せる増田は秋季キャンプのメンバーにも選ばれた。球団の将来を左右する“プロテクト問題”は、どんな結末を迎えるのか。