決死の直談判は実るのか。巨人の中継ぎ右腕・田原誠次投手(28)の契約更改交渉時の発言がチーム内で波紋を呼んでいる。

 今季27試合の登板にとどまった田原は21日に900万円減の年俸3600万円でサインした。ただ、球団側との交渉は2時間以上に及び、席上では「(若手から)どういうタイミングで肩を作ったらいいかなどをよく聞かれた。そういうことをコーチの方がもっと言ってくれたほうが投手はやりやすい。優勝するためには、そういうことも必要」とブルペンでの準備などに改善の余地があることを伝えたという。

 この直訴に投手たちは「首脳陣を批判したと思われてもおかしくないけど、チームを良くするためにリリーフ陣の思いを代弁してくれた。心の中で思っていても、実際に球団に意見するのは相当な覚悟と勇気がいる。その思いを絶対に無駄にしないでほしい」と感謝感激。チームスタッフからは「経験豊富な投手は試合展開や雰囲気で準備するタイミングは何となく分かるが、若い池田や桜井たちはそうじゃない。誠次が自分の準備だけに集中できれば、もっといいパフォーマンスができたかもしれない」と同情の声も聞かれた。

 今季は継投でのドタバタ劇も目立った。シーズン後に編成本部アドバイザーに転任となった尾花投手コーチ(当時)は劣勢の展開となった際、本来は“休養日”だったマシソンに急きょ準備を指示。そのピンチは切り抜けたものの、投手陣はもちろん野手までが「どうなっているんだ!? 今日は休みじゃないの?」と動揺する一幕があった。

 投手の一人は「今回のことで(田原の)扱いや立場が悪くなるなんてことがあってはいけない。みんなで守らないと」と声高に宣言した。今季の救援防御率はリーグ3位の3・42。安定感が増せば4年ぶりのV奪回にも近づく。田原の訴えが聞き入れられるか注目だ。(金額は推定)