日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の「最終プロテスト」最終日(28日、富山・小杉CC=パー72)、今年高校を卒業した黄金世代の代表格、勝みなみ(19)と新垣比菜(18)はともに通算5アンダーの9位で一発合格を果たした。2人が目標のプロに挙げるのは宮里藍(32=サントリー)。今後はプロの世界で頂点を目指すが、“親子タッグ”のプランは対照的だ。11アンダーでトップ通過の松田鈴英(19)が今季終了までの出場権を得た(一部の試合を除く)。   「チョーしんどかったです」。報道陣の前に姿を見せた勝は真っ先にこう口にした。プロテスト独特の緊張感でパッティングが乱調。「アドレスしてカップを見て、もう一度足元を見るとボールがなくなっちゃうんです」。開き直って目をつぶって打ったホールもあり「よく72で回れたなという感じ」と振り返った。   一方の新垣も最終日は苦戦。首位に3打差の2位からのスタートだったが「ラフに行くことが多くて、トップ合格を目指すようなゴルフでは全然なかった」。74とスコアを落としてのフィニッシュとなった。   2人の共通点は目標に藍を挙げていること。「藍さんのような愛されるプレーヤーになりたい。どんな成績を残しても超えることはできないけど、あんな存在になりたいんです」(勝)、「藍ちゃんみたいにゴルフも人間性も素晴らしい、そんなプロになりたいです」(新垣)と絶対的な存在だ。   さらに共通するのは勝は母・久美さん(50)、新垣は父・博昭さん(55)と家族がキャディーを務めている点だ。ただし、久美さんは今後、キャディーはしない方針。「みなみとは年に1試合だけと約束しています」   その1試合はツアー最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。その年の優勝者など限られた選手しか出られない。勝は「まずは出ることが目標。予選落ちがなく、必ず賞金がもらえるので、一つでも上に行って、母にお小遣いを稼いでほしい」。プロキャディーと同様に賞金の1割程度の報酬を支払うつもりだという。   一方の新垣の今後は不透明。博昭さんは「試合を外から見ることで分かることもあるので、ハウスキャディーやプロキャディーにもお願いしながら、試合によっては私も担ぎます」。新垣は「父には怒られるので、伸び伸びできない。他の人にお願いして、どんな感じか分からないけど、父のキャディーはもういいかな」と話すが、コーチでもある博昭さんの意見が強そうだ。   親子タッグの継続と解消。環境も大きく変わるタイミングだけに、どちらが正解かは分からないが、年内で引退する藍と入れ替わるようにプロの世界に飛び込む2人に“後継者”としての期待がかかるのは間違いない。