先週末に行われたフィギュアスケートの四大陸選手権(米アナハイム)で逆転Vを果たした男子の宇野昌磨(21=トヨタ自動車)は主要国際大会で初めて頂点に立ち、“シルバーコレクター”の異名を返上した。

 世界選手権、GPファイナルはともに2年連続の銀メダルで、昨年の平昌五輪も2位。主要国際大会6連続2位だったが、初の栄冠を手にすると「世界選手権(3月、さいたま)は1位にこだわる」と言い切った。この言葉は、巨大な「壁」として立ちはだかる羽生結弦(24=ANA)への挑戦状と言える。

 一方、寡黙で神秘的な雰囲気は女性ファンから絶大な支持を受けている。昨年12月の全日本選手権では宇野のグッズコーナーに女性ファンが殺到。同年3月発売の「ニューヒーロー・銀メダルへの軌跡」(講談社)は発売直後に重版が決定する売れ行きで、同年11月には弟・樹さんが「兄・宇野昌磨」という出版本のイベントを行って大好評を博したほど。

 さらには興味深いデータがある。昨年末に発表された「アスリートイメージ評価調査」(博報堂DYメディアパートナーズ調べ)の各部門1位は「華やかなアスリート」が羽生、「知性的な――」は米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)、「カッコいい――」は同エンゼルスの大谷翔平投手(24)と、そうそうたる一流アスリートが名を連ねたが、実は未発表部門もあった。

 その中の「純粋なアスリート」の1位はなんと宇野。ちなみに2位は卓球の平野美宇(18=日本生命)、3位はフィギュア女子の紀平梨花(16=関大KFSC)、4位に大谷、5位はテニスの大坂なおみ(21=日清食品)。宇野は「セクシーなアスリート」でも4位に入っている(1位は羽生)。全スポーツ選手が対象だけに、いまやフィギュア界の枠を超えた存在になりつつある。