23日のダブル世界戦の予備検診が21日、試合会場となる東京・大田区総合体育館で行われ、WBA世界ライトフライ級V6を狙う王者の田口良一(30=ワタナベ)と挑戦者で同級1位のロベルト・バレラ(24=コロンビア)が火花を散らした。

 いたって穏やかな性格の田口が珍しく「本当は好きじゃないんですけど、盛り上がるかな、と思って」と、挑戦者とニラミ合い。だが、チャンピオンが気になっていたのは目の前のバレラではなく「33億円男」だった。

 この日、同体育館ではNBAキャバリアーズに所属するカイリー・アービング(25=米国)のイベントが開催された。アービングは年棒2000万ドル(約22億2000万円)、年収3000万ドル(約33億3000万円)のスーパースター。大のNBA好きでもある田口は「あのプレーはヤバいですよね。一緒に写真撮れないですかね?」と大興奮状態だった。

 田口の検診時は、アービングが都内で別のイベントに参加していたため遭遇できなかったが「試合前じゃなかったら絶対に見に来てました。今回はタイミングが悪かったですね」と、後ろ髪を引かれながら会場を後にした。

 ちなみにイベントの主催者はアービングと契約するスポーツメーカーのナイキで、田口も練習などでは同社のウエアを着用している。「有名になればナイキから招待されるようになるよ」と関係者に言われると「そうですね。そうなれるように頑張ります」と、この日の出来事を発奮材料にしてリングに上がる。