すんなりと復帰できるのか? 5月21日に1回TKO負けでIBF世界ライトフライ級王座から陥落した後、進退を明言していなかった元3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が25日、事実上の現役続行宣言をした。

 大橋ジムはこの日、クラウドファンディングを利用して資金集めを開始し「世界戦がやりたくても、お金の問題でできないボクサーのために使ったり、ファイトマネーに上乗せする」(大橋秀行会長)ことを発表した。

 この会見に同席したのが八重樫。「先週からフィジカルトレーニングを始めたし、自分の人生はいつも挑戦。(大橋)会長がチャンスをつくってくれると思うので」と話し、現役続行に前向きだった。拓殖大の先輩で元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(37=ワタナベ)が近日中にも進退を明らかにすることを示唆したことから「内山先輩の後に僕も発表します」との段取りまで披露した。

 大橋会長も「復帰ならスーパーフライ級で4階級制覇狙いの一発勝負」と口にはしたものの「こないだの倒れ方を見ろと言ったし、顔を見るたびに『お疲れさま』と言って引退を勧めてきた。もう一度考えたほうがいい」。本音は「引退勧告」のようだ。

 2014年9月にローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)にTKO負けしてWBCフライ級王座を失った試合では、会場からスリッパを履いたまま帰宅するほどのダメージを受けた。5月の試合もわずか165秒でのTKO負け。こうした蓄積を考えると、グローブをつるすのが賢明な判断だと言えそうだが…。