レスリングの世界選手権が21日、フランス・パリで開幕するが、女子60キロ級に出場するリオ五輪63キロ級金メダリストの川井梨紗子(22=ジャパンビバレッジ)は、V確率が「150%」に引き上げられた。

 五輪女王の川井は世界選手権3度目の出場で初優勝を狙う。指導する日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)は川井を大絶賛。「今の梨紗子は本当に強い。(男性の)コーチですらポイント取れないって言ってるもん。リオ五輪の時は100%優勝間違いなしと思っていたけど、今は150%だね」と、太鼓判を押した。

 リオ五輪後、昨年末の全日本選手権58キロ級、6月の全日本選抜選手権60キロ級で優勝。また海外でもアジア選手権(5月、インド)で、全試合テクニカルフォールで勝利と安定した力を見せている。そのさらなる進化を栄強化本部長は次のように説明した。

「今まではタックルに入っても手が離れたりしたけど、最近はそれがない。攻めでもたたみ込めるようになった。大学を卒業し、社会人になってちょうど意識的にも変わる時期。いい形で成長できている」。心身ともに充実し、攻撃力にも磨きがかかったという。

 今大会は吉田沙保里(34=至学館大職)、伊調馨(33=ALSOK)の女王2人が不在だけに、川井には日本の「絶対エース」としての活躍が期待される。五輪女王は「世界選手権では挑戦者として挑みたい」と謙虚に話しているが、栄本部長の“予言”通り、圧倒的な力で2年連続で世界を制し、2020年東京五輪での連覇につなげたいところだ。