ノルディックスキー・ジャンプ女子の伊藤有希(23=土屋ホーム)が7日、欧州でのグランプリ(GP)大会参戦に向けて成田空港を出発した。

 昨季はW杯初優勝を含む5勝を挙げ、個人総合は高梨沙羅(20=クラレ)に続く自己最高の2位。世界選手権は2大会連続銀メダルと勝負強さも発揮した。

 今季も先月末から北海道で行われた4戦は優勝3回、2位1回と好調で、伊藤は「全体的にはトレーニングより試合のほうが内容は良かったと思いますけど(風などで)運も良かった。今までのトレーニングだったり、合宿の成果を確かめられた試合かなって思います」。オフに宮古島などで師匠の葛西紀明(45=同)と取り組んだ練習の成果をアピールした。

 夏のGPは個人戦では過去5年間で16戦0勝と優勝がない。昨年も3位が最高だが、状況は異なる。「今までやってきた自分の成果が、どこまで世界に通用するかっていうのを試してみたい」と初優勝へ、腕をぶした。スキー板は2本持参。「もう試合なので細かい調整はあるかもしれないけど、大きなテストはしないですね」と道具のチェックは最小限にとどめ、試合に集中する構えだ。

 海外のライバルの仕上がり具合も確認できる最初の機会になり、平昌五輪への戦いが本格的にスタートする。

「まだまだ自分の納得できる技術には達してないんですけど、今ある自分の実力が世界で戦った時に、どういう位置かっていうのをしっかり確かめて帰って来れたらいいなと思います」と笑顔を見せて機上の人となった。