【ワシントン5日(日本時間6日)発】得意のハードコートでも…。テニスのシティ・オープン男子シングルス準決勝で、世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は初対戦の同8位アレクサンダー・ズベレフ(20=ドイツ、顔写真)に3―6、4―6で敗れ、決勝進出はならなかった。

 今季はここまでツアー優勝なし。4大大会最終戦の全米オープン(28日開幕)へ向けて実績のあるハードコートで結果を出したかったが、「将来の世界1位候補」とされる若手の筆頭格にサーブとストロークで押された。ブレークポイントは1本もない完敗で、錦織も「彼のプレーがすごすぎて、特に(相手の)サーブではチャンスがなかった」と新鋭をたたえるしかなかった。

 今季は序盤から左臀部などの故障に悩まされ、なかなか調子が上がらない。今大会も前日4日の準々決勝で世界ランク225位と“超格下”のトミー・ポール(20=米国)に大苦戦。第1セットを先取されてから、第2セットでタイブレークをどうにか制しての逆転勝ちだった。

 しかも、気になるのは試合後のコメントにも勢いがなくなったこと。準々決勝では「試合内容は良くなかった。相手が勝っても不思議ではなかった」。この日もズベレフについて「隙はないし、集中した時にミスもしない。(今後の攻略は)すごく強かったので難しいですね」と白旗を掲げたほどだった。

 疲れを癒やす間もなく、今週はロジャーズ・カップ(7日開幕、カナダ・モントリオール)に出場する。心身ともに後ろ向きの状態では、全米オープンへの期待もしぼむ一方。残り3週間で何とか浮上のきっかけをつかみたいところだが、果たして…。