国際オリンピック委員会(IOC)から国家主導の組織的ドーピングがあったとし、平昌五輪への選手団派遣が禁止されたロシアは、7日までに強硬派によって主張されたボイコットを回避し、個人資格での大会出場を認める構えだ。しかしアイスホッケーなど団体競技の参戦可否はいまだ不透明。そんな中、意外な“奇策”が浮上した。

 アイスホッケー女子の強豪のロシアが平昌五輪に出られない場合、チェコやドイツの出場が見込まれている。しかし同女子日本代表スマイルジャパンの山中武司監督(46)は“ロシアチーム”が出場する可能性を指摘する。

「過去の例もある。全然情勢は違いますけど、国の国旗を上げずに出てきてるケースも以前にはありましたから」

 1992年アルベールビル五輪では旧ソ連の国が集まってEUN選手団を結成。アイスホッケー(当時は男子のみ)で金メダルを獲得した。同じようなケースが起こり得るというわけだ。今回、IOCは条件付きながら選手個々の出場を容認した。EUN選手団のような国の代表ではない“チーム”としての参戦なら確かに理にかなう。くしくも国際アイスホッケー連盟はロシアの参戦を後押し。会長名で声明を出し選手の潔白を訴えた。国際競技団体が「ロシアを擁護している」(関係者)ことからも代表ではなく“チーム”としての出場を認める可能性もありそうだ。

 7日、平昌五輪に臨むスマイルジャパンは成田空港からフィンランド遠征に出発した。現地では5か国対抗戦が行われ、ロシアのほか日本が五輪初戦で激突するスウェーデンも出場する。山中監督は「全力で勝ちにいきたい」とまずは前哨戦の勝利に集中した。